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2014年11月 6日 (木)

分析家の独り言 599(心的外傷の夢:戦う自我をつくる)

    インテグレーター養成講座Ⅲ 夢分析Ⅳ《夢を読む》 - に寄せて

心的外傷を被った人は、心的外傷の夢を繰り返し見ます。

それは身体をナイフで傷つけられたり、銃で撃たるなど傷つけられ、

血が流れる夢で表われます。

恐怖の中で追いかけられるだけでなく、切断と出血、痛み、恐れが伴うのが特徴です。

心的外傷の夢が繰り返されるのは、その恐怖に直面し

立ち向かい戦う自我をつくるためです。

暴力や暴言など虐待だけでなく、親の発した訳のわからない言葉も心的外傷になります。

例えば、幼い頃に子どもは遊び半分に自分の髪の毛や眉毛・まつ毛などを切ることがあります。

それを見た母親は子どもに「何をしているの」と怒り、

更に「自分で髪の毛(眉毛・まつ毛)を切ると、もう生えてこないからね」と言ったりします。

小さい子どもが母親にそう言われると、「大変なことをしてしまった。

もう生えてこない、どうしよう」と恐怖を感じ後悔します。

けれども月日が経つと髪の毛(眉毛・まつ毛)は生えて伸びてきます。

子どもは、「お母さんは生えてこないと言ったけどおかしいな」と混乱します。

威嚇と不合理が混ざり、筋の通らない言葉に子どもの頭は侵されます。

親は一貫して矛盾のない辻褄の合う言葉をしゃべらなければいけません。

このように虐待だけが心的外傷になるのではありません。

間違った言葉を吹き込まれたり、脅されたり、一方的に言われ続けるなどされるために、

子どもは自分を主張できなくなります。

やられっぱなしになり、戦う自我ができなくなります。

これも主体性の抹殺です。

人は傷つけられっぱなしではなく、戦う意思を持つために心的外傷の夢を繰り返し見ます。

逃げて戦わなければいつまでも恐怖の中に居続けることになります。

また問題を覆い隠すだけでは解決には至りません。

立ち向かう自我をつくることが主体をいかす道になります。

分析が立ち向かうクライアントを支え共に歩みます。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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