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2014年11月16日 (日)

分析家の独り言 603(子どもが信頼を学ぶ口唇期の母の対応)

フロイトがいう01.5歳の口唇期、赤ちゃんにとって口と唇の刺激が快であり、

この時期に授乳を通して快と満足を得ます。

この口唇を通して感じる『快』と『満足』がエリクソンのいう『基本的信頼』を得ることになります。

これは、http://archive.mag2.com/0001106260/20131001100000001.htmlラカン精神科学研究所メールマガジン No.43(201310月発行)

テーマ「信頼」でも書きましたが、

授乳による快と満足が繰り返されることで、赤ちゃんは胃が空っぽになった不快感を訴えれば、母が必ず授乳してくれ、確実に快が得られる、

きっと母はそうしてくれると予期出来る、

この確実さが自分の要請に応えてくれる母への信頼になります。

人は信じる、信頼ということを生後わずか018か月の間に母の対応によって学びます。

この信頼を獲得するに至るには、いつでもどんな時でも母が応え、快と満足を与えることです。

ある時は応えるけれども、ある時は応えないで快と満足を与えないのでは信頼には至りません。

ここで必要なのは、赤ちゃんの出すサイン(主に泣くという行為)にいつも持続して反応出来る母です。

適切な母の世話行動と24時間態勢が、子どもに信頼をもたらします。

このため当然少なくとも018ヵ月の間、母が24時間赤ちゃんのそばに居ることです。

母親が仕事を持っていたのでは24時間態勢はとれません。

これは、今の社会の待機児童を無くし0歳から我が子を保育園に預け、女性も社会で働きましょうという考えとは反対の考えです。

日本の経済を優先するか、未来の日本社会を担っていく赤ちゃんや子ども達の心の発達と健康を優先するかということにもなります。

お母さんが我が子のそばで24時間態勢を取るには、そのための社会の仕組みが必要になります。

更に、適切な世話行動を持続して行うためには、お母さんから赤ちゃんへの愛着と関心が必要です。

子どもへの愛着と関心がなければまなざしや声をかけ、18ケ月間やり続けやれません。

母以外の人に預けてしまったのでは、赤ちゃんは誰がお母さんかがわからず、信頼を学ぶことが出来ません。

社会の流れや周りの多くの人の考えや言動によって物事を判断するのではなく、

本当に正しいことは何なのかを知って行動することが大事だと考えます。

         - インテグレーター養成講座Ⅰ-2  精神発達論Ⅰ 《口唇期》 - より

              インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

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