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2014年12月 1日 (月)

分析家の独り言 608(口唇期性格:指しゃぶり、爪噛み)

口唇期(生後01.5歳)に、授乳と口唇を通して性格、心がつくられます。

口唇は「飲む」、「食べる」、「噛む」、「吸う」、「なめる」、「しゃぶる」、という行為に深く関係します。

口唇の満足が得られないで欠損すると、これらに固着し、こだわりが生じます。

欠損したために満たしたいと思い、そこにこだわり続け意識が釘付けになります。

これを固着といい、この口唇期のこだわりを口唇期固着といいます。

口唇期固着は「欲しい」「欲しい」と求める性格になります。

大人になっても人に与えることを知らないで、もらうことだけを考え求めます。

これは自分の利益を優先する自己中心的な性格です。

人は生まれた時には『寄る辺なき存在』ですから、

赤ちゃんはお母さんに依存し頼らなければ生きていけません。

そこで母という救いの手が待っていて、世話をしてくれ満たされていきます。

ところがここで欠損すると、いつまでも自立しないで甘えて依存し、

人に頼らなければ生きていけに人になります。

口唇期の性格の基本は『甘えと依存』、

そして口唇にまつわる現象で表現されます。

「甘い」甘ったれ」「人を喰うようだ」「人をなめている」「人に呑まれる」「酒飲み」など、

口唇に関連する表現は多く、これらは性格を表しています。

子ども時代は言葉がまだ少なく充分言語化できないので、行為化されることが多く、

その代表的なものが『指しゃぶり』と『爪噛み』です。

しゃぶるは飲み込む、噛むは破壊、破壊は口唇期サディズム”といいます。

また、人と言い争う時、「人に食ってかかる」「人に噛みつく」といいます。

この噛みつく人は口唇期サディズムであり、授乳期にお母さんの乳首を噛んでいることが多いといえます。

そして後に爪を噛み、更に後に皮肉や嫌味をいって人に噛みつきます。

攻撃は口撃(口で攻めうつ)ともいえ、「暴言を吐く」、「罵倒する」なども

口唇期サディズムの表現です。

血液型が性格を決めるのではなく、母の対応が子どもの性格をつくっていきます。

お母さんの心が安定した状態で子どものそばに居て、泣かれてもぐずられても

優しく抱っこして授乳や世話をし、

そのお母さんを夫であるその子のお父さんがや周りの人が支えてください。

指しゃぶりや爪噛みなどの子どものサインが出たら、怒らずに

口唇期(授乳)に足りないことがあったのだと思って、優しく接してあげてください。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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