分析家の独り言644(父らしさ)
口唇期で基本的信頼を得、肛門期で自律性が加わり、更にエディプス期で積極性
と男らしさ女らしさを学習します。
特に男性は積極的に前に進み、自分を独創的に創造して、リーダーシップをとり、
皆をまとめる力を持ちます。
それには、男性はエディプス期の父との葛藤を乗り越えなければなりません。
男らしさとは、指導力と主導力を持ち、これが積極性になり、
総合的に全体を見、まとめ、判断する能力と思考力、論理性が必要です。
そして、しっかりした正しい言葉が話し、
筋道が通った、矛盾しない言明(一定の構造をもった文を述べること)が出来ることです。
こういう父が居ればこの父を尊敬し、子どもは父からこれらを学べます。
言っていることが矛盾していたり、積極性もなく皆を引っ張っていく力もなければ、誰もついていきません。
そのために力ずくで、威嚇や暴力で言うことをきかせます。
もしくは頼りなく、何もしないかです。
間違いが起これば人のせいにして、責任も取らない、感情的に怒るのでは
自己中心的な口唇期の赤ちゃんです。
口唇期性格は、人に甘え、人を自分の都合のいいように利用します。
子どもにとってこういう父では尊敬の対象にはなりません。
妻は「私はあなたのお母さんではありません」と言いたくなります。
いずれにしても、父、母がそれぞれ精神的に成長した大人で、
父性・母性を持っていることが、子どもの成長に大事な事です。
親になる事の意味、重大さをあらためて感じます。
インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
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