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2015年6月 1日 (月)

分析家の独り言 671(分析は関与無き関与)

私達は外から情報や刺激を受け、それを自分の中で処理し外に言動として表出します。

例えば、雑誌・テレビ・パソコンなどで情報を得て興味を持ち調べます。

それを欲しいとなって、いつどこへどのようにかして買いに行くとか、

他者の性格をみて、あの優しさは自分にはない、それを取り入れて、

自分の中で自分なりにアレンジして、人への接し方にいかすなど、というようにです。

この入力と出力を繰り返して、徐々に複雑な機能を構造化し、

自分というものを発展進歩させていきます。

そういう意味で、一定で変化しない自分はなく、いつも変化・変容し続けます。

人が発展・成長するとは、前の自分を否定し壊して新しい自分をつくることです。

これを繰り返していきます。

そのためには、いつでも壊せる柔軟性と、何があってもへこたれない堅牢さを持っていることです。

柔軟性と堅牢さとは、柔らかさと固さということでもあり矛盾します。

相反するものを矛盾なく、自分の中で統合し臨機応変に使い分けること。

そのためにしっかりとした自分(自我)が必要です。

そうでなければ、どちらか一方に偏ってしまいます。

柔軟なだけでは優柔不断で脆く、人に左右されてしまいます。

堅牢なだけでは頑固で、人の意見をきかず独善的になりすぎます。

肛門期の関係障害のように両極端にならず、中庸で程よく自分を統合する。

人間とは変容成長し得るものですから、こうあらねばならないという

固定したものや、思い込み、断定した見方ではなく、

今クライアントがどういう状況か、どこからどこへ行こうとしているかを分析し伝えます。

そして、本当の自分とは何か、自分はどうなろうとするのか、何を目指すのか。

その問いかけを持った人がクライアントであり、

精神分析を通してクライアントは自分を見つめ、自分で答えを出していきます。

クライアントに何も足さないし、クライアントの何も引かない。

これを『関与無き関与』といいます。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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