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2015年6月 8日 (月)

分析家の独り言 672(子どもは小さな博士)

大阪出張の電車の中で、23歳の男の子とお母さんの会話が聞こえてきました。

男の子は車窓の景色を眺めながらお母さんに「なんで○○なの」、「なんで」、「どうして」を連発します。

すごいなぁ、この年齢の子は何でも興味関心を持って、こんなに親に聞く、

子どもは小さな博士だなと思いました。

お母さんも子どもに聞かれて面倒がるようではなく、矢継ぎ早に出される「なんで」に答えていきます。

この世に生を受けて23年のまだ小さな人間が、言葉をしゃべり、

知的欲求、好奇心、物事への興味関心を持って、自分より物事を知っている人に聞く

ということが出来るのは、素晴らしいことだと感じました。

子どもは母とともに過ごし、聞いたことに答えてもらう。

当たり前のことのように思いますが、母が仕事で子どもの傍にいなければ、

この男の子のような時間はとても少なく、これほど聞くことが出来るでしょうか。

また、母が傍にいても子どもの「なんで」にまともに答えなければ、

子どもは聞かなくなるでしょう。

スマホの画面ばかり見ているお母さんには、子どもも聞けないと思います。

親が子どもにどう対応したかで、その子の後の人生が豊かなものになるか

どうかが決まります。

子どもが聞いてきたことに答えないで、子どもの好奇心や興味関心を潰しておいて、

思春期など子どもが成長してから、この子はやる気がないとか、

ゲームばかりするとか、親御さんは嘆きます。

親は昔、子どもに自分がどのように対応したかを忘れて子どもを責めます。

親の側には、自分が子どもの可能性や能動性を台無しにして潰した、という認識はありません。

子育ては、今したことが今すぐ結果として現れることもありますが、

何年も、何十年もしてから、その因果関係が分からなくなってから現れることも多いものです。

私にはこの男の子のような母との時間はまず無かっただろうと思います。

過去はそのものとしてはもう取り返せませんが、

私は知的好奇心を精神分析に求めたのだとわかります。

そして、今という時を大切にしていきたいと考えさせられました。

 

                                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.htm lラカン精神科学研究所メールマガジン

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