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2015年7月21日 (火)

分析家の独り言 686(投影2:人の好き嫌いは自分の性格の投影)

投影という防衛法によって、自分の無意識に抑圧したものが他者に投影されて、嫌だ、

嫌いだ、気になる、引っかかるということになります。

http://lacan-msl.com/diary3/2015/07/-6851.html 分析家の独り言685(投影1:自分の嫌っているものが他者の中に見える)を参照ください。


例えば、自分は人をまとめて引っ張っていくリーダーシップがあると自認しています。

相手にも自分と同じリーダーシップを見出し、自分と同じだと思います。

これを同一視といい、友達になれます。

今度は、相手に自分勝手なところがあり、自分にも自分勝手なところがあるとします。

自分勝手な自分は自認したくないので、無意識に抑圧して、自分にはないことにしています。

そのために自分は自分勝手ではなく、思いやりがあると思っています。

しかし無意識にある自分勝手な自分を相手に投影して見るため、

「何て自分勝手な人なんだ」と嫌います。

自分の中に「自分勝手」が無ければ、投影するものがないため「嫌い」とは思いません。


肯定的なものを相手の中に発見し同一視したものは「好き」、

否定的なものの同一視は「嫌い」という反応になります。

これは自分が見たくなくて抑圧しているものを相手が演じているからです。

自分の中にあるものは、無意識に相手の中に発見してしまいます。


者を好きになるのも嫌いになるのも、自分の性格の投影ということです。


私達は本当の意味で他者を、対象を、世界を見ているといえるでしょうか。

結局、自分を投影して好きだ・嫌いだ、良い・悪い、正しい・間違っていると言っている。

人は自分しか見ていない。

自分が基準で、人も自分と同じ考え感覚だと思い込んでいます。

自分を知って、自分の嫌っているもう一人の自分(例えばここで例に出した

自分勝手な自分)を認められれば、嫌いな人は少なくなっていくでしょう。


精神分析によって自分の無意識を知っていくと、

世界の見え方が変わって、引っかかることが少なくなっていきます。

それをクライアント達は、「生きやすくなった」と表現します。


私も随分生きやすくなりました。

 

 - インテグレーター養成講座1 自己防衛5《防衛行動》  より


インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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