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2015年8月28日 (金)

分析家の独り言 697(親は子どもを否定によって潰す)

『人は自己愛傷つきを命がけで守る』といいます。

例えば、親は子どもを怒ったり、欲求を承認しなかったりして否定します。

他にも兄弟などの家族間であったり、会社での上下関係であったり、

様々なところで否定が起こります。


なぜ人は人を否定するのでしょうか?

子どもを否定するとは=子どもの自我を潰すことです。

人(子ども)を潰すことによって、自分が一番になれます。

人(子ども)を潰せる能力・権力があると誇示することで、自分は上だといえます。

こうして人(子ども)を支配して一番になることで自己愛は満たされます。

親は自己愛を守るために、自分の方が偉いんだというために、

子どもの自我を認めず、理解しようとせず怒ったり、

親の考え・価値観を絶対のものとして子どもに有無を言わせず押し付けたりします。

子どもはこれを親にされたら太刀打ちできません。

そこに暴力まで加われば、更に恐怖が加わり完全に親の支配下に入ります。


それほどまでに人(子ども)を支配し自分が一番だと言いたいのは、

親自身が相当な自己愛の傷つきを持っているということです。

大人である親が子どもを犠牲にして、自分の自己愛の傷つきを守るのでは、

本当の大人でも親でもなく、このことに気付くべきです。

自己愛の傷つきを抱えた親が子どもを育て、子どもの自己愛も傷つけます。

その子どもが今度は親となって、またその子どもの自己愛を傷つける。

これが代々祟りのように繰り返されます。

下の代へ行くほど自己愛の傷つきは倍増されていきます。


ほとんど無意識に行われますが、親自身が生きにくさを感じ

どこかで「これは変だ」と気付くことがあります。

それを無視するか、それに取り組むか、です。

クライアント達は言います。

「自分と同じ辛い想いは子どもにさせてはならないと思った」と。


私もそう思いました。

精神分析を通して自分を見つめ、傷ついた自分、ダメな自分に気付いて、

それが自分だと受け入れ、書き換えていく作業。

決して楽なことではありません。

それでも、子どもと自分の仕合せを願う心が、困難を乗り越えさせてくれます。


「子どもが仕合せで無い限り、私の仕合せはない」という言葉が、

私を引っ張り続けてくれました。


 - インテグレーター養成講座1 交流分析3《スタンプ集め》  より

  2015.8.27、講座内容から)


インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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