分析家の独り言 702(プラスの言葉:娘に教えられて)
ある時、娘に「お母さんに夏が嫌いだと聞かせれ続けたから、私は夏が嫌いになった」
と言われました。
確かに私は夏が苦手で、嫌いで、「暑い」、「疲れる」、「汗でベタベタする」…
と言っていました。
私の心にあることが言葉となって、外に出ます。
その言葉を聞いた娘は、私の夏に対するマイナスイメージを聞き続け、
自分まで夏が嫌いなってしまいました。
まるで放射能汚染のようです。
マイナスの言語を聞き続けると、知らぬ間にその言葉が聞いた人に影響してしまう。
娘に申し訳ないことをしました。
そして言葉の力を改めて認識させられます。
娘に言われて、私も思い出しました。
そういえば私も子どもの頃、母から「英語が苦手で嫌いだった」、「不得意だった」、
「他の教科は出来たが、英語だけはダメだった」と何度も聞かされました。
それを聞いた私は、中学で英語を習う前から英語に苦手意識をもち、
実際に、全ての教科のなかで一番英語が苦手で不得意でした。
親の影響は絶大です。
また「毎日暑い」と言った私に、
娘は「お母さんはいつも夏の嫌なところしか言わないなけど、
夏のいいと思うところはないの?」とききました。
そう言われて、私は探しました。
「セラピールームへ歩いて行く途中空を見上げると見える
夏のモクモクとした入道雲が好き」
「力強さと美しさと何とも言えない感動で、立ち止まって見ることもある」
と答えました。
娘は「お母さんからそういう良いことを聞きたかった」と言いました。
そうか、そうだよね、わざわざマイナスのことを聞くより、
プラスの言葉を聞いていたいよね、と思いました。
プラスを心に持つようにし、マイナスが思い浮かんだときは
心の中でプラスに書き換えることを意識するようにしました。
プラスの言葉の大切さを、娘に教えられました。
インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
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