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2015年10月 9日 (金)

分析家の独り言 708(児童虐待:自ら苦痛を求める)

虐待、主に親などから暴力を受けた子どもは、何らかの身体症状を表します。

生理的バランスが崩れてしまい、自律神経失調状態となり、

特に睡眠・食欲・排便などが乱れます。

外傷体験のために恐怖・怒り・悲しみなどの感情を駆り立てられ、

落ち着きがなく、不安で、居ても立っても居られないイライラを感じます。

更には、恐慌・狂乱・絶望という極限に至ることもあります。


この状態にとても耐えられないので、解離(意識・記憶・漢書・知覚・思考などをバラバラにし

自分というまとまりを失う)という防衛法を使います。

しかしそれは、自己解体感となり、自分が空っぽになる感覚になります。

それを抑えるには、身体に激しいショック痛みを与えることだ

ということに気付きます。

これが自傷行為になります。


外傷体験(虐待)によって心身の苦痛に耐えられず、自分を解体していった結果

自分というまとまりを失い、空無化恐怖=自己の空っぽ感に至った。

今度はバラバラ感と空っぽの自分を繋ぎとめるために、自分に痛みを加えるという。

これは身体の痛みの方が心の痛みよりずっとましなために、

自傷行為などによる身体の痛みに置き換えるためです。


どこまでも痛みと苦痛から離れられない状態を、自らつくることになります。

こうして痛みや苦痛の中に身を置き続けることになり、

やがて、自らすすんで痛みや苦痛を求めてしまいます。

楽であったり、安心して喜びが感じられる状況の中では落ち着かず、

かえって恐いと感じます。

快と不快が逆転してしまいます。


虐待は子どもの心とからだをボロボロにしていきます。

子どもを虐待する親もまた、子ども時代に虐待を受けていることが考えられます。

虐待の連鎖を止めたいものです。


虐待を止め、傷ついた心を癒し、快を求める心を取り戻す方法として精神分析があります。

 

    - インテグレーター養成講座Ⅰ 自己防衛Ⅱ 児童虐待- より

 1011日にインテグレーター養成講座で話す内容の一部です)


 インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.html ラカン精神科学研究所メールマガジン

http://www.sifuku-no-yakata.com/ 始源回帰セラピー

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