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2016年1月14日 (木)

分析家の独り言 728(考え過ぎる人は動けなくなり孤立する)

人の悩みとは、ほとんどが対人関係です。

対人関係とは、人との関わり方、繋がり方で、ここにその人の性格・人格が表れます。

他者と関与する中で、どれだけ自分を出すかという事があります。

自分を出すとは、自己主著ということであり、

積極的に自己主張するか消極的にか、というもあります。


そもそも他者への関心があるか、その強弱が問題です。

他者への関心がなければ、人は自分を出すこと、自己主張することをしません。

対象(他者)への関心の度合いは、その対象への愛着の度合いによります。

愛着が無ければ外界、人、物、事に関心はありません。

人が関心を向けるのは、その対象が自分の関心をひき、魅了する何かがあるからです。


そういう意味では、親にとって子どもも一人の対象・他者ですから、

愛着があれば関心を向けて関わり、よい関係を築こうとします。

決して、ほったらかしにしたり、虐待することはありません。

虐待で幼い子ども達が命を落とす事件が度々ニュースで流れます。

愛着を知らない・経験していない人が子どもを産んだ悲劇と考えます。

痛ましいことです。


そして、対象への関心を示すには、積極的か消極的かということがありました。

対象に関与するということは、何らかの行動を伴います。

自己主張、愛着、関心の無い人は、行動化に至りません。

行動するということは積極性です。


消極的な人は行動化しません。

何かをして「上手くいかなかったらどうしよう」、「危険だからやめておこう」

「後で面倒くさい事になったら嫌だな」…などと思います。

これは思い巡らしです。

ああでもない、こうでもないと思いを巡らせ過ぎて悩んで疲れ果ててしまいます。

行動化する人は、すぐに動いているので思い巡らすことが少ないのです。

対象に関わりたがらない人、自分を出すのが恐い人、消極的な人は

見ているだけで、思いあぐねてしまいます。

こうして思いあぐねて動けなくなり、また更に消極的になっていきます。

すると、不適応なことが増えて、孤立していきます。

(一般に『思う事』と『考える事』を同じ意味で使っていますが、異なります)


これら元を辿れば、親が子どもにどれだけ愛着・関心を持って関わったか

ということです。

その親が愛着・関心を持って育てられたかによります。

こうして無いもの欠けたものはその欠損の度合いを更に増しながら、

代々引き継がれていきます。

これが世代連鎖です。


これを食い止めプラスの連鎖にかえなければ、人類はやがて滅びます。

私が知る限り、プラスにかえる方法が精神分析です。

子どもを産み親となる事、その責任と意味の重大さを痛感します。


            - インテグレーター養成講座Ⅱ 病理・人格障害- より


インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


http://lacan-msl.com/ラカン 精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://archive.mag2.com/0001106260/index.htm lラカン精神科学研究所メールマガジン

http://www.sifuku-no-yakata.com/ 始源回帰セラピー

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