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2016年2月 5日 (金)

分析家の独り言 731(母性、母性本能)

一般的に、「母性本能をくすぐられる」という言葉を聞きます。

これを聞くと、生まれながらに皆女性には、母性が備わっていると思われているようです。

はたしてそうでしょうか。


動物たちは子どもが親から離れていくまで、鳥は巣立ちしていくまで、

せっせと子どもにヒナに餌を運びます。

人間に母性があれば、皆一様に満足と快を得て授乳されるはずですから

口唇期欠損の赤ちゃんはいないはずです。

そうであれば、ニコチン中毒も、アルコール依存も、薬物依存もありません。

今世間をにぎわせている、清原元野球選手の覚せい剤常習もありません。

親が子どもを虐待し、ケガだけでなく、死に至らせる事さえあります。


人間は育児放棄します。

赤ちゃんポストというものが存在します。

精神発達論からいえば、0歳児保育に預けること自体が育児放棄にあたります。

なぜなら、生理的早産で生まれる人間の赤ちゃんは生後1年間、

母の皮膚で包んであげなければいけないのですから。

生理的早産とは、およそ500万年前人間が起立歩行を始めたことから、

それまでより骨盤が狭くなり、十月十日以上母の胎内にいると

胎児の脳が成長し頭が大きくなり、産道を通れなくなります。

そのために人間は、他の動物とは違い歩くまでに1年かかりますが、

1年早く生まれることになります。

こうして1年早く生まれるために、

生後1年間は胎内と同じような環境をつくってあげなければいけません。

それは、お母さんの皮膚で赤ちゃんを包むこと、つまり抱っこすることです。

ここで大事なのことは、『 母の皮膚 』 で包み、抱っこすることです。

ということは、その子を産んだ母以外の人が抱っこしたのでは

ダメだということです。

母以外の人に預けて抱っこされたのでは、その子は人生の初期からすでに欠損し、

その後の人生に大きく影響していきます。

これらをみれば、人間には母性は無いといえます。


それでも、女性たちには母性があって、子どもを産めば自然と母性が目覚めて

育てられると思われていないでしょうか。

母性本能があるのだから、産めば何とかなって育てられると安易に考えていないでしょうか。

しかし、いざ産んでみれば可愛いこともあるけれど

思った以上に世話することは大変なことがわかります。

ただ可愛いから、結婚すれば子どもを持つのが当たり前だなどでは済みません。

そこに、母親となった母自身の育った中での無意識・コンプレックスが動き出し

それがマイナスであれば、マイナスが強化せれて育児や子育てに反映します。


こういったことを含め、母性について、

インテグレーター養成講座1の自我論4で、お話ししています。


 - インテグレーター養成講座1 自我論4・母性とは- より


インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


http://lacan-msl.com/ ラカン精神科学研究所のホームページ

http://mama.lacan-msl.com/ オールOK!子育て法

http://indoor.lacan-msl.com/ 不登校・引きこもりに悩む方々へ

http://lacan-msl.com/hikou/ 非行・家庭内暴力に悩む方々へ

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