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2016年12月 1日 (木)

分析家の独り言 765(不登校の子どもの心に寄り添う)

子どもの不登校で悩むお母さんやお父さんから

分析を依頼出される事が多々あります。

親は何とか学校に行って欲しいと願います。

それが受験を迎える学年であればなおさらです。


この時期、進学先の学校見学が行われ、担任の先生や学校からも

子どもと学校の見学に行くようにと、薦められます。

そこで、親は不登校の子どもに「とにかく学校見学に行くだけは行ってみよう」

と言います。

その子どもが自ら学校見学に行きたい、という意思をもっているならいいのですが、

親や学校に言われるから行くとしたら、それは本当に子どものためになるのでしょうか。

親が行って欲しいという親の希望・欲望を子どもはくみ取ったり

行かないと「なぜ行かないの」などとうるさく言われたりするのが嫌だから

仕方なく親に付いて行くというケースも多いと思います。

そういう場合は、子どもが自ら主体的に行きたいわけではないので、

動作が鈍く、ぐずぐずと行く準備をします。

決められた時間に遅れる事にもなります。


人は自ら行きたい所には、率先していそいそと準備し出かけます。

こうして行きたくないと言えない代わりに、子どもは行動で表します。

子どもの気持ちを考えないで、親の意向を優先し、

とにかく学校を見に行くと決めた親は、

その子どもの態度・様子を見てまたイライラします。

親の思いと子どもの思いが全く食い違っています。


子どもは言いたいことが言えない。

それは言っても無駄だと思っているからです。

「行きたくない」、「気が進まない」と言っても、

その気持ちを理解しようとしてはくれない、気持ちを聴いてはくれない、

親の一方的な思いしか言われないとわかっているためです。

言いたいことが言えるのは、相手が自分の発言を否定しない、

善い悪いと評価しない場合です。

これまでに、言いたい事を言って否定されたり、評価されたり、

拒否されたり、怒られたりしてきたので、言えなくなっています。

親の学校へ行かせたい気持ちより、

子どもの学校へ行きたくない気持ちを理解しようとすることが先です。

そのために親の考えや価値観は捨てて、子どもの心・気持ちに寄り添い、

『オールOK』することで、子どもとの信頼関係を築いていく事です。


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              ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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