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2017年10月18日 (水)

分析家の語らい 12(コンプレックス:甘え)No.2

子どもの甘えたい、くっつきたい欲望は対象である母に向かっていきましたが、

母に受け入れられず、欲望は満たされませんでした。

不満に終わりました。


フロイトはこれを“欠如”と言い、

ラカンは“穴”といい、「欲望は穴として振る舞う」と言いました。

甘えたい欲望は欠如の穴のふちをグルグル回るだけで、満たされない構造です。


母に甘えたい欲望は、それが満たされなかった欠如の穴に

固着し執着してしまいます。

「甘えたい」にこだわり、そこから離れられなくなります。

すると、大人になると「母に甘える」ではなく、

「母」が取れて「甘えたい」になり、人に、社会に甘えます。

自分だけは許されるだろうと甘えた甘い考えを持つと、

清水良太郎容疑者のように、違法薬物に手を出す事にもなります。

薬物依存自体が口唇期欠損の甘えと依存から来る症状です。

薬物依存者には、これらは無意識での事なのでコントロール出来ません。

逮捕されて後悔はするでしょうが、無意識の存在すら知らず、

どうすれば改められるもわからずに、甘えが繰り返されます。

薬物依存者に限らず、自分を変えるということは

自分の知らないもう一人の自分ともいうべき無意識を知る事です。


「私」の行為が「私」によって受け止められている範囲はごく一部に過ぎない。

(『精神病の構造』藤田博史 著 より一部抜粋)


       ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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