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2018年8月 2日 (木)

ラカン精神科学研究所メールマガジン 第101号(2018年8月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年8月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン101号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。

No,101今月のメルマガのテーマは、
日本ボクシング連盟会長山根明氏への告発状から:自己愛を考えるです。
 日本ボクシング連盟会長山根明氏に対し、都道府県連盟の幹部や元五輪選手
333人が「関係各所」に告発状を提出したといいいます。
 人間には自己愛があり、人からいい人と見られたい、誉められたい、


人より優秀でありたい、と思います.

それらが自分の価値を高めてくれます。

社会では、社会的地位、身分、階級があり、

より高い地位・身分・階級にいることで、自己愛が備給されます。

反対に他者より自分が下になると、自己愛は傷つきます。

 

人と比べ競争し、自分が上になれないと思うと、

相手を潰すことを考えます。

それが日大のアメフト部で内田前監督と井上元コーチが

選手に指示したことです。

社会的に高い地位と権力を得た人は、

自分が他より優位であることを維持し、

証明し続けなければなりません。

証明をするには、命令指示し続けることです。

そういう支配と服従の関係を作り、支配者になることです。

他者が自分の命令指示通りに動き、支配している限り、

自己愛は備給され続けます。

競争によって自己愛の争奪戦をするのではなく、

謙虚な気持ちで、他者の中に自分に無い良いところを見出し、

それをとりいれて自分を成長させることを精神分析は目指します。

 (メルマガより一部抜粋)

興味ある方はお読みください。
 

https://archives.mag2.com/0001106260/20180801100000000.html 第101号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


                      ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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   連絡先  ℡090-7357-4540

2014年8月 4日 (月)

分析家の独り言570(佐世保女子高生バラバラ殺人事件)

長崎県佐世保市の高1女子が殺害され、同級生の女子生徒が逮捕された事件。

2004年、同じく長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、

6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられ、

死亡した事件。

1997年、神戸市須磨区で発生した当時14歳少年Aによる連続殺傷事件が思い出されます。

今回の佐世保の女子高生殺人事件と神戸の事件は、

殺害後に遺体の首を切断する、いわゆるバラバラ殺人という共通点があります。

なぜ遺体をバラバラに切断するのか。

バラバラに切断した本人自身がバラバラな身体イメージを持っているからです。

「人は思考と身体という次元の違う構造も違う二つの世界の統合体である。

だからこそ、思考と身体の統合に失敗すると、バラバラなイメージを持ってしまう」

とラカンはいいます。

思考とは意味であり精神、それと身体との統合するには、育つ過程で

まなざし・声・スキンシップ、愛着・関心を向けられ、

子どもが愛されていると感じられる体験と積むことです。

ところが、親にとって都合の良い子にされ、ランダムで一貫性のない可愛がり方をされたり、

怒られ否定されたり、暴力を受けるなどすると、心身の統合に失敗します。

統合できずにバラバラな身体イメージを持った加害者の女子高生は、

鏡像他者である同級生の中に自分のバラバラを見ました。

自分で自分をバラバラにするわけにはいかないので、

鏡像である同級生をバラバラにして、本当のバラバラとはどういうものか見たかった。

相手をバラバラにすれば、バラバラなイメージの自分と鏡像になります。

バラバラな自己のイメージと、現実にバラバラにした相手とで一致します。

加害者はズタズタにされ傷ついていたと思います。

それを小学生時代に給食に異物を混入する事件を起こしたり、

動物虐待をするなどサインを出していました。

昨年(2013年)には母親を亡くし、その後父親は再婚しました。

まだ思春期の彼女にとって、母親を病気で亡くすこと自体大変なことである上に、

父親の再婚は二重に見捨てられたと感じられたでしょう。

彼女は実際に鋸で遺体を切断し、文字通りバラバラに切り刻みました。

しかし、今年7月、愛知県小牧市でおきたトラックがひき逃げし

遺体がバラバラになった事件のように、交通事故でバラバラにする人、

電車に飛び込んでバラバラになる人もいます。

バラバラに壊すという意味では、会社を壊す人もいます。

これら形式の違いと、相手をやるか、自分をやるかの違いで

バラバラにするということでは同じです。

人間を人間として見ていない、つまりラカンのいう鏡像体験がないとうことです。

人間として扱われていないことが、こういった悲劇を生みます。

神戸の少年Aの事から17年、またこのような事件が起きました。

人の精神の在り方を理解し見直す必要があると思います。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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長崎県佐世保市の高1女子が殺害され、同級生の女子生徒が逮捕された事件。

2004年、同じく長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、

6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられ、

死亡した事件。

1997年、神戸市須磨区で発生した当時14歳少年Aによる連続殺傷事件が思い出されます。

今回の佐世保の女子高生殺人事件と神戸の事件は、

殺害後に遺体の首を切断する、いわゆるバラバラ殺人という共通点があります。

なぜ遺体をバラバラに切断するのか。

バラバラに切断した本人自身がバラバラな身体イメージを持っているからです。

「人は思考と身体という次元の違う構造も違う二つの世界の統合体である。

だからこそ、思考と身体の統合に失敗すると、バラバラなイメージを持ってしまう」

とラカンはいいます。

思考とは意味であり精神、それと身体との統合するには、育つ過程で

まなざし・声・スキンシップ、愛着・関心を向けられ、

子どもが愛されていると感じられる体験と積むことです。

ところが、親にとって都合の良い子にされ、ランダムで一貫性のない可愛がり方をされたり、

怒られ否定されたり、暴力を受けるなどすると、心身の統合に失敗します。

統合できずにバラバラな身体イメージを持った加害者の女子高生は、

鏡像他者である同級生の中に自分のバラバラを見ました。

自分で自分をバラバラにするわけにはいかないので、

鏡像である同級生をバラバラにして、本当のバラバラとはどういうものか見たかった。

相手をバラバラにすれば、バラバラなイメージの自分と鏡像になります。

バラバラな自己のイメージと、現実にバラバラにした相手とで一致します。

加害者はズタズタにされ傷ついていたと思います。

それを小学生時代に給食に異物を混入する事件を起こしたり、

動物虐待をするなどサインを出していました。

昨年(2013年)には母親を亡くし、その後父親は再婚しました。

まだ思春期の彼女にとって、母親を病気で亡くすこと自体大変なことである上に、

父親の再婚は二重に見捨てられたと感じられたでしょう。

彼女は実際に鋸で遺体を切断し、文字通りバラバラに切り刻みました。

しかし、今年7月、愛知県小牧市でおきたトラックがひき逃げし

遺体がバラバラになった事件のように、交通事故でバラバラにする人、

電車に飛び込んでバラバラになる人もいます。

バラバラに壊すという意味では、会社を壊す人もいます。

これら形式の違いと、相手をやるか、自分をやるかの違いで

バラバラにするということでは同じです。

人間を人間として見ていない、つまりラカンのいう鏡像体験がないとうことです。

人間として扱われていないことが、こういった悲劇を生みます。

神戸の少年Aの事から17年、またこのような事件が起きました。

人の精神の在り方を理解し見直す必要があると思います。

                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実

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2013年10月30日 (水)

分析家の独り言 472(父とは:みのもんた氏謝罪会見より)

今月11日に窃盗未遂容疑で次男の御法川雄斗容疑者が逮捕されたタレントのみのもんた氏が26日、都内で謝罪会見を開いた。
「いけないことかもしれないけれど私は殴るタイプです。いやなら出ていけというタイプの父親でした」
いけないことと思うのなら、殴ないこと。
殴って育つものは何も無い。
攻撃性と反発心を生むか、萎縮するだけとなる。
「いやなら出て行け」といわれたら、子どもが親の言うことをきかざるを得ない。
小さければ小さいほど、自活出来ない子どもに言うことを聞かない選択肢は無い。
威嚇と脅しで言うことをきかせただけでは父とは言わない。
それは独裁者である。
 「彼とは話してません。1度だけ自宅に会いに行きました。(僕からは)何もしゃべりませんでした。
顔だけ見て5分で出ました。彼は玄関口で正座して、板の間で僕の顔を見て『ごめんなさい』と。僕は無視して顔だけを見て出た」
「息子に掛ける言葉がなかった」とも言ったみの氏。
報道番組では饒舌に語るのに、父として息子に語る言葉を持たなかったのか。
息子さんはどんな気持ちで父に謝罪にきたのだろう。
みの氏は、息子のためにバッシングを受け、やりたい仕事を降板しなければならなくなり腹立たしかったのか。
それが「最後に息子に言いたいことは」と投げ掛けられると、「ばかやろう!」と語気を荒げて息子に向けて言い放った言葉だったのかと思う。
「何か間違っていたんじゃないのか、不完全な形で世に送り出してしまったのか、だとしたら父親としての責任があるな」
と思ったのなら、父として息子と話さなければ何も可決せず、息子さんはまた今回のような事件を繰り返すだろう。
息子は父親に認めて貰いたいのである。
その息子の話を聴き、受け入れること。
みの氏は自分が基準であり、社会的地位の高い位置から息子をみて、息子の価値を認めていないのではないか。
息子をみるとき、父は自分の存在を計算にいれてはいけない。
その子を見ること。
しかし社会的地位が高くなると、上からこどもを見てしまう。
そうすると不祥息子になる。
稼ぎとか社会的地位など外して価値付けないで、その子の人となりを見る。
父=言語である。
言葉で子どもを説得し納得させ、正しい方向へ導くのが父の役目。
父の言語は→理性となり→論理性→法、掟、ルールとなる。
このため、父は厳しくていい、しかし恐い必要はない。
威嚇と暴力を使い無理矢理言うことをきかせるのでは、ただ恐い父である。
厳しさを持った父とは、感情的欲求に左右されず思慮的に行動し、真偽・善悪を識別する能力を持ち、
更にきちんと筋道を立てて物事を考えるため、曖昧さがなく、そういった意味で甘えがない。
息子さんが社会の法を犯し、窃盗未遂容疑で逮捕されるに至ったということは、
残念ながらみのもんた氏は、家庭における父の役目を果たしていなかったと言わざるを得ない。
社会的に有名であったり立派なことと、父として立派なことは違う。
父というもが問われる事件である。
                  インテグレーター(精神分析家) 安朋一実
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2012年7月12日 (木)

分析家の独り言 443 (大津市いじめ自殺事件によせて)

滋賀県大津市で中学生が自殺した問題が、連日テレビニュース等で報道されている。

これまでにも、いじめを苦に自殺に至った事件が何件のあった。

その度に、教育関係者や専門家がいろいろな事を言い、国も対策を考えたようだが、いじめによる自殺は増加している。

根本的解決はまずいじめられる子も、いじめる子も、それを見ている子も、周りの大人達も全て心のあり方ではないか。

いじめられ辛い思いをしていても、言いたいことが言えない、SOSを親や先生、周りの人達に出せないで一人で抱えるしかない。

「やめろ」と言えず、耐えるだけいると、いじめはエスカレートしていくだろう。

親や周りにSOSを出さない、出せないのは、信頼がないためである。

この人に言ったら、何とかなる、してくれるという想いのもとに人は自分の気持ちを打ち明ける。

しかし、言っても解決にはならないだろうと思えば、言わない、言えない。

死までを覚悟する究極の状態ででも、一人で悩み苦しむ孤独感・孤立感は如何程か。

何かの時には守ってもらえると子どもに思ってもらえる親や大人でいるために、普段の関わり方が大事である。


いじめる方の子には、不満や攻撃性、いわゆるストレスが溜まっている。

まず親が子どもに「オールOK」しないことが、「虐待」であり「いじめ」である。

親の価値観似合ったものはOKするが、それ以外の子どもの意志や要求は無視する、拒否する、否定する。

経済的に精神的に自立出来ない子どもにとって、親の言うことを聞かざるをえない。

親の言うことを聞かなければ、待遇が悪くなる。

怒られたり、欲しい物が買ってもらえなかったり、ご飯を抜かれたり、外に放り出されたり、時に暴力を受けることもある。

カエルや死んだ蜂を無理やり口に入れる、それを強要するのとどこが違うのか、同じだろう。

これはれっきとした「いじめ」である。

しかし、親は「躾」だと言う。


人は自分がされたことをする。

やさしく接しられたら、人にもやさしく思いやりを持って接する。

家庭でいじめられた子=自分を尊重されず、主体性を奪われた子は、そのストレスを誰かにやり返すことで発散する。

いじめる子、いじめられる子、どちらも根っこは同じではないか。

子どもの意見・意志をしっかり聞き、尊重できる親や大人とは、自分がまた育つ過程でそういう経験をした人達だからだ。


負の連鎖を繰り返していることに気付き、自分の代で書き換えていくことができたら、いじめもなくなるだろう。


最後になりましたが、今回の事件で亡くなられた子どもさんはじめ、いじめによって自殺された方々のご冥福を心よりお祈りします。


       インテグレーター(精神分析家) 安朋一実


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2012年6月 3日 (日)

分析家の独り言 440 (心・無意識は現象化する:関越自動車道高速バス居眠り運転事故)

2012年(平成24年)4月29日に群馬県藤岡市岡之郷の関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近で都市間ツアーバスが防音壁に衝突した関越自動車道高速バス居眠り運転事故事故。

乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負った。


事故はたまたま起こるのではない。

事故を起こした人間の心・無意識が起こすのである。

関越自動車道高速バス居眠り運転事故を精神分析の視点からみてみる。

この事故で犠牲となった人は、
・50歳男性
・17歳女性
・19歳女性
・23歳女性
・29歳女性
・44歳女性
・49歳女性

50歳の男性の他は全て女性。

あえて不謹慎と言われるのを覚悟で、無意識のレベルでの話としていうが、事故を起こしたバスの運転手が相手をしたい全ての年代の女性を揃えた。

しかも、犠牲者の7人は全て進行方向に向かって左側の席に座っていた乗客だった。

精神分析では、左は無意識を表すという。

バスの運転手は、全世代の女性を相手にしたい、それが彼(男性)の理想であり、願望であり、それを具現化してしまったということになる。

このバスは、道路左側のガードレールに接触し、そのまま高さ約3m、厚さ12cmの金属製の防音壁に、突き刺さるような形で約10.5メートルめりこんだ、という。

更には、事故を起こした場所である。

それは、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近。

ジャンクションとは、結合、接合という意味である。

接触し、突き刺さるようにめり込んだ、そして結合、接合、これらのことは、その行為をそのまま表現している。

無意識はこうして現象化される。


これをこじつけだと思われても結構である。

しかし、精神分析というものに触れていくと、こういう事象、現象に出会う。

人の無意識や精神の構造を知っていくと、それを偶然だとか、こじつけだとは思えなくなる。

心のままに現象化する。

心は物質化する。

自分の心、無意識を知って、それがマイナスのことであれば、自分でプラスに書き換えることである。

抑圧している願望、欲望であれば、社会に適応する形でそれを満たす事である。

そうすれば、今回のような悲惨な事故は起きずにすんだはずである。

知らないことが悲劇を生み、不幸な人生へ向かう。

ならば、自分を知っていけば、災難を回避でき、幸せに迎える。

この自分を知る方法として精神分析がある。

最後になましたが、事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々には、一日でも早い怪我の快復をお祈りしています。


インテグレーター(精神分析家) 安朋一実


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2012年5月28日 (月)

分析家の独り言 439 (次長課長の河本準一さんの母親の生活保護費受給問題)

お笑いコンビ・次長課長の河本準一(37)が会見を開き、母親の生活保護費受給問題について語った。
母親が最初に受給を受けたのは河本の年収が100万円に満たなかった14~15年前という。
表舞台での活躍が増えた5~6年前から一定額の仕送りを始め、今年に入り増額もしたが母親の受給は継続していた。
今年4月に一部週刊誌が匿名で報じたことで発覚し、母親が自ら受給の打ち切りを申請したという。
河本は「いつ自分の仕事がなくなってもおかしくなく、不安だった」と胸の内を明かし、受給や自身の援助については「福祉事務所の方と話をして決めたことだった」と繰り返し説明。
受給自体には問題なかったとの考えを表明したが、「今思うと考えが甘かった」と反省の弁を述べた。過去数年分の受給金額については「きちんとお返ししたい」と返納の意向を示した。
(jiji.comより引用)

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あらためて人の中にある『不安』について考えさせられる。

最近、河本さんがテレビで活躍されているのをよく目にしていた。

当然それなりの収入はあったはず。

一部の報道では、年収5千万円はあったのではと言われている。

一般的に考えれば、これだけの収入のある息子を持つ母親が、生活保護を受給するのはいかがなものかとなる。

しかし、拭い去れない不安が彼にあったのだろう。

彼も会見で言っているが、来年の仕事の補償は何もない。

今年は5千万円の収入があったが、来年はどうなるかわからない、もしかするとまた元のように100万円にならないとは限らない、という不安。

ならば年収1億円あれば安心かといえば、それでも来年、再来年の補償がないことには違いはなく、やはり不安なのだ。

もともと人は、母の胎内にいる時から母の不安を訳もわからず受けている。

また、親の離婚や倒産など、不安を更にあおる経験をする。

知らず知らずのうちに、親の不安は子どもに伝わる。

ならばこの不安はどこから来たのか。

親のまたその親から受け継いだ。

それが世代連鎖され下の代に行くほど、増幅され膨らんでいく。

何をするにも不安を抱える人がいる。

車を運転すれば事故を起こすのではないか。

仕事をしても失敗しうまくいかないのではないか。

何か事を起こす前から、マイナスの結果を想像してしまう。

これでは何か新しいことをやってみようとか、チャレンジしようという意欲も持てない。

反対に、新しいことにチャレンジしていく人がいる。

何が違うのか。

その人の心、無意識が違うとしか言いようがない。

まずこの世に歓迎されて生み出され、安心と安全の中に浸り、心地良く授乳されたか。

承認と賞賛を受け、自他(親)共に自分をOKな存在と思えたか。

それら子どもにとっては、親の対応によって決まる。

親の大きなあたたかい懐で安心と安全に包まれて育った子どもは幸せである。


精神分析という対話療法によって、不安を安心に書き換える。

河本さん、あなたの良さを活かし、安心してこれからの人生を歩める精神分析というもがあります。


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2012年3月20日 (火)

分析家の独り言 433 (殺意認定、下村早苗被告に懲役30年 大阪地裁判決)

大阪市内のマンションで幼い姉弟2人の遺体が見つかった虐待死事件で、殺人罪に問われた母親の無職、下村早苗被告(24)の裁判員裁判の判決公判が16日、大阪地裁で開かれた。西田真基裁判長は下村被告には殺意があったと認定、懲役30年(求刑無期懲役)を言い渡した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120316/trl12031614270002-n1.htm

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以前、下村被告の父親は、被告が幼いころに自身が離婚や再婚を繰り返したことで不安定な家庭生活を送らせた、と証言。

「子育てには自分なりに最善を尽くしたつもりだったが、こんなことになり、孫には申し訳ない。

自分も罪を背負って一生償っていきたい」と述べている。


精神分析で問題にするのは、個人の養育史(どういう親にどの様に育てられたか)である。

一般には、子どもの頃の事が後々人の生き方に多大な影響を及ぼすとは思っていない。

しかし、この事件をみてもわかるように、いかに安定した家庭環境、両親の基に育つことが大事かがわかる。

特に再婚は子どもの心に大きな傷をつくる。

再婚によって、「今日からこれが新しいお父さん(またはお母さん)だよ」と言われても、子どもにとっての父(または母)は実の父(または母)一人しかいない。

精神分析では再婚は容認しない。

生さぬ仲の親子はどうしても気を使い、言いたいことが言えない。

実の親子でさえ言いたいことを言うことは危ういのに、なおさら気を使い合い、言えないのでは養育上好ましくない。


下村被告も、父親が離婚や再婚を繰り返したということで、継母と愛着や信頼を築く事は出来なかっただろう。

彼女が我が子を放置したように、彼女もまた放置されて育ったはずである。

幼い兄弟二人を、マンションに半ば監禁のような状態で放置し餓死させたとは、何とも残酷な話である。

人は自分が育てられたようにしか子どもをまた育てることが出来ない。

いくら理想的に育てようとしても、無意識がそれを阻む。

若くして10歳代で子どもを生む人たちは、自分の育った家庭で傷ついたために、理想の家庭をつくりたいと思う。

そうしてつくった家族だが、結局は自分の思うようにはいかず早晩離婚となるケースが多い。

自分の欠損を知り、その上で生む生まないの判断をして欲しいものだ。

そういう私自身も、自分のことを知らずに子どもを生んだ。

育てる過程で放置こそしなかったが、下村被告のことをえらそうに言える立場ではない。

親とは何か、子どもを育てるとはどういうことか、人間の精神はどのように発達するのか、それらを知ったのは子どもを生んで随分たってからだった。


虐待が事件になり明るみにでるのはまだ氷山の一角で、ドア一枚隔てた家の中で何が起こっているかわからない。

裁判長最後に、「社会全般が児童虐待防止に一層努め、子育てに苦しむ親に協力することを願う」と述べた。

親となる者の自覚と知識、そして自分を知ることなど、根本的なことを見直す必要があると思う。

   インテグレーター(精神分析家) 安朋一実

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2012年2月15日 (水)

分析家の独り言 427 (ホイットニー・ヒューストンさん死亡によせて)

アメリカを代表する世界的な女性歌手で、「ポップスの女王」とも呼ばれる、ホイットニー・ヒューストンさんが、宿泊していたロサンゼルス郊外のホテルで、11日、亡くなりました。
48歳でした。

というニュース。

インテグレーター(精神分析家)としては、彼女の冥福を祈るとともに、生い立ちを知りたいところである。

幼少期のことはわらないが、2000年頃からアルコールと薬物に溺れ、更正施設への入退所を繰り返していたという。

薬物依存、これはフロイトのいう0~1.5歳の口唇期欠損である。

この時期に彼女は母親にしっかりと抱かれオッパイを飲み、甘えと依存が出来なかったとみる。

彼女の母親はゴスペルのシンガーだったときいた。

この母が生まれて間のない彼女をどれだけ抱っこし、オッパイを飲ませ世話しただろう。

母により甘えと依存を満たされず、甘えたいのに甘えられず、口唇の満足を求めても得られず、人はいつまでもその満足を求めて固着する。

つまり、肉体は時間の経過とともに成長するが、赤ちゃんの心のまま甘えと依存を求め続ける。

しかし自分ではどう満たせばいいのかわからず、無闇に何かに飛びつく。

それがアルコール、薬物、ギャンブルであったりする。

薬物を吸ってはいけないことはわかっている。

しかし、善悪の判断が出来ないくらいに欠損していて、無意識はその満足を求めて薬物に手をだしてしまう。

口唇期欠損を埋めたい気持ちは抑えきれない。

本来なら、赤ちゃんの時に母のオッパイを心地よくゆったり母の胸に抱かれて、安心と安全の中で満足いくように飲みたかった。

しかし母は仕事や家事で忙しく走りまわっている。

この母にしがみつきけないで、この母のオッパイを飲めないから、薬物・アルコールにしがみつき吸い付く。

すると、薬物・アルコールは母のオッパイの置き換え、代理物といえる。

日本でも、芸能人やその息子達が薬物に手を出しというニュースはこれまで何件もあった。

赤ちゃんの時期に、母親がしっかり抱っこし、オッパイを飲ませ、子どもの甘えと依存を満たせば、後に薬物やアルコール、タバコを吸うことはない。

大人になって、母のオッパイを吸うわけにはいかないから、薬物・アルコール・タバコを吸うが、これは母のオッパイを吸っているのと同じである。

口と唇の刺激を求める口唇期の赤ちゃんが、肉体の年齢は大人となって何とか社会に適応しながら生きている。

しかし、この口唇期の欠損の度合いによって、どこかで破綻が来る。

ホイットニー・ヒューストンさんは、歌姫と呼ばれ、歌手としても女優としても社会に認められ、素晴らしい才能と能力を持ち、まだまだ今後の活躍を期待される存在だった。

しかし悲しいかな心が成長しなかったために、才能を活かしきれ無かったことが残念でならない。

彼女に限らず、全ての人間は自分にしかない個性や特性があり、それを活かして一人一人が輝く人生を歩める。

しかし、養育過程による欠損、固着によって、自分らしく活き活きと生きられないことはもったいないことである。

この心を成長させる方法として精神分析がある。

あらためてホイットニー・ヒューストンさんのご冥福を心からお祈りします。

   インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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2011年11月23日 (水)

分析家の独り言 416 (大王製紙前会長による巨額借り入れ事件)

総合製紙大手・大王製紙の前会長による子会社からの巨額借り入れ問題で、東京地検特捜部は22日、私的な借り入れで子会社に巨額の損害を与えた会社法違反(特別背任)容疑で前会長の井川意高(もとたか)容疑者(47)を逮捕した。

前会長が子会社から引き出した計約106億円の大半は海外のカジノ賭博で使われたとみられ、前会長は大筋で容疑を認めているという。

井川容疑者は、小学校卒業までを大王製紙・四国本社のある愛媛県で育ち、その後は家族と共に東京に引っ越した。

小学生時代から東京の学習塾に飛行機で通い、東大法学部卒業後大王製紙(株)入社。


106億円にものぼる多額のお金をカジノ賭博に私的に流用したというのは、精神の発達から言えば自他未分化な赤ちゃんである。

全くの私的財産なら、個人がどの様に使おうが問題はない。

しかし、子会社からの私的借入によって巨額の損失を与える事は、社会的に違法である。

新生児はまだ、母を自分とは別の対象とは認識できず、母との一体感の中にいる。

そこから授乳やおむつの取り換え、入浴などの世話や抱っこを通して、母は自分とは別の存在であるという認識にいたる。

それには、母による献身的配慮による世話が必要である。

それが無かったり中途半端であると、精神的に母と分離する事が出来ず、心の構造として自分は自分、人は人という見方が出来ない。

そのため、自分の自由にして良いお金と、他者や会社組織として自分が私的に使ってはいけないお金の区別が出来なくなる。

大学を出て、会社のトップについてはいたが、していい事と悪い事の判断が出来ていない。


学歴が高く社会的地位があることと、精神的に成長することとは別である事がよくわかる。

井川容疑者の場合は巨額なお金の私的流用であったが、我々も程度の差はあれ、自分の思っている事は他者も同じように思うはずと思い込んでいたりするなど、自分と他者の存在をはっきり区別していると言えるか見なおしてみてはどうか。

特に親は、自分とは別の子どもの存在として尊重出来ているだろうか。

親の思い通りにさせたい、して欲しい、それが子どもの幸せだと思い込んでいることはないか。

子どもの感じ方、考え、意志、欲望を聞いて大切に尊重していきたいものである。


          インテグレーター(精神分析家) 安情共恵


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2010年12月 3日 (金)

分析家の独り言 396(市川 海老蔵さん殴打事件)

歌舞伎俳優・市川海老蔵氏の今回の殴打事件。

最初は、一緒に飲んでいた相手を介抱してしていたらいきなり殴られたということだったが、調べが進むうち相手側は「最初に手を出したのは海老蔵。酔いつぶれた元リーダーの頭を揺さぶり、コップの酒をかけた。(海老蔵さんが元リーダーに)『何を酔っぱらっているんだ』などと怒鳴っていた」と主張している、という。

真相はまだはっきりしないし、出てきた言葉を鵜呑みにする訳にもいかないが、 もともと「酒癖はあまりよくない」(歌舞伎関係者)と言われる海老蔵氏。

相手を挑発するような言動があったのだろうか。

歌舞伎界にプリンスと言われ、人気も実力もあったと聞く。

しかし一方で、酒癖が悪く今回の事件が起きた時もかなり泥酔していたという。

なぜそこまで飲まなければならなかったのか。

精神分析ではお酒を飲んで酩酊状態になるということは、胎児・新生児に戻ったと見る。

酩酊ということは、自他の区別がなく、母と一体であった時代(胎児・新生児)の状態である。

今に満足し、今を本当に楽しんでいたなら、人は胎児や新生児に戻ろうとしないだろう。

彼は生まれた時から、歌舞伎役者になることが決まっていたはず。

小さい頃から歌舞伎の稽古をしたことだろう。

歌舞伎役者としての彼の生き方は最初から決まっていて、逆らうことは出来なかったのではないか。

生まれた時から、いや男の子であれば生まれる前から、進むべき人生が決まっているということは、精神分析からみればその子は最初から死んでいたということである。

常に主体性ということを重んじる。

自分の主(ぬし)は自分である。

自分が主体的に自分の人生の選択をその都度決めて進んでいく。

そこに自分というもの、アイデンティティ(自我同一性)、自分への誇りや自信価値観(自己愛)が確立していく。

しかし彼の場合、最初から自分の人生を選択する余地は無かっただろう。

そういう意味で彼は真に生きていたと言えるだろうか。

海老蔵氏はいずれ怪我が治れば歌舞伎役者に戻るのだろうが、自分というものを見つめ自分の生き方を問う時期かもしれない。

彼は相手の攻撃性(暴力・怒り)を挑発するということがあるとしたら、それは彼自身の攻撃性でもあると思われる。

この攻撃性はどこから来るものなのか、本来どこへ向けたいものなのか、それらを意識しておかなければ彼はまた同じ事を繰り返すだろう。


彼が特別ではない。

一般にもこういった、子どもが自分の人生を自分で選び決めていく生き方をしていない例はいくらもある。

そうして死んでいた自分をもう一度自分として生き返らせるために精神分析の戸を叩く人達もまた多い。


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