芸能・アイドル

2018年5月 4日 (金)

分析家の語らい 29(「TOKIO」山口達也女子高生への強制わいせつ事件に寄せて)

TOKIO」の山口達也氏が女子高生に無理やりキスをしたとして、わいせつ容疑で書類送検され起訴猶予となった事件。

山口氏は今年1月15日から2月12日まで

アルコールの治療のため入院していたといいます。

その退院直後に飲酒し、酩酊泥酔状態でNHKの『Rの法則』で共演した

女子高生を自宅に呼び、女子高生に無理やりキスをした。

この時山口氏本人は焼酎1本を飲んだと会見で言っています。


以前から酒癖が悪く、仕事の現場でも酒気がしたり、

現場のロケが滞ったりすることがあったといいます。

アルコール依存症を疑う声があります。


アルコール依存は心の病です。

飲酒による酩酊状態は自他未分化な胎児の状態の再現です。

自他未分化とは、お母さんのお腹の中にいる胎児の

まだ自分と母の区別がない状態をいいます。

この世に生まれ出て、臍の緒を切られた時にはもうお母とは別個の存在です。

まして46歳の大人が母のお腹の中には戻れないので、アルコールの力を借りて、

胎内に近い状態(=酩酊による自他未分化)を作ります。


これは一般には『幼児返り』といわれ、精神分析では『退行』といいます。

自我は苦痛や不安、ストレスと感じ現実に行き詰まると、

防衛機制を駆使して何とか現状の打開を目指します。

それはその人の人生初期の小児的行動様式を取ることになります。

苦痛や不安、ストレスができる限り無かった時代が、その人にとって小学生か、

5歳か、2歳か、胎児かによって戻る時が違います。

山口氏は胎児にまで退行しなけれならなかったとうことです。

胎児で止まらない人は前世まで持ち出しますが。

『未成熟』の一言です。


私達は、身体は時間と共にそれなりに成長して行きますが、

母親の適切な世話がなければ心は成長しません。

今回、酩酊状態で女子高生に無理やりキスをした、という事から考えます。

キスは、一つには鳥などが行う給餌行動からきているといわれています。

母鳥が子どもの鳥に口移しで餌を与えるこの給餌行動は、

親子の絆や愛情を深めるものと考えられます。

すると、山口氏は何らかの事情によって乳児期にお母さんのオッパイを

安心・安全の中で心地よく飲めなかったと推測されます。

安心して心地よく飲むためには、母が24時間体制でそばにいて

赤ちゃんの要求に応えられる環境が必要です。

その環境がなければ、いつもオッパイを飲みたい、欲しいに固着します。

大人になって母のオッパイを飲むわけにはいかないので、

アルコールに置き換えます。

お酒・アルコールはいい具合に、胎児の自他未分化な母との融合・一体感を

得られるので好都合です。

薬物も同じ理由で選ばれます。


これらは本人にとって無意識なので、何らかの治療をしなければ

お酒を飲み続けることになり、

また何か事件を起こすことになるでしょう。


この無意識を知って書き換え、成長を目指すのが精神分析です。


ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


埼玉県鴻巣市富士見町710   ℡090-7357-4540


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2017年10月14日 (土)

分析家の語らい 8(清水良太郎、覚せい剤取締法違反使用容疑)

ものまねタレント清水アキラ氏(63)の三男で、タレントの清水良太郎容疑者(29)が13日、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で警視庁目白署から送検された。

後を絶たない覚せい剤による疑惑、逮捕の事件。


今回の事件の記事を読んで気になったのは、父である清水アキラ氏の

しつけについては「他と比べても厳しかった。ひっぱたくこともあった」、

良太郎容疑者は父の前では平気でウソをつき続けたという事。

して善い事と悪い事を厳しく教えるのは父の役目ですが、

暴力でひっぱたいて教えられる事ではありません。

ひっぱたかれるので、表面上はわかった、反省している

という態度や言葉を示しますが、

事の本質、内容は子どもに伝わりません。

その場逃れの嘘やフリが上手くなるだけです。

父とは言葉を持って、子どもを納得させ、正しい方向へ導いていきます。

それには論理的に、理性的に、理路整然と語る必要があります。

その言葉を持っていないので、感情的になってひっぱたくしかない。


また、最初の対象である母との関係で、子ども時代の健康な甘えと依存が出来ず、

適切な世話行動を受けられないと、欠如感が強くなります。

欠如感は空虚感・虚しさに繋がり、寂しがりです。

この虚しさや寂しさを埋めるためにいつも何かに打ち込んでいる必要があり、

その事で埋めようとします。

これが耽溺行為となり、お酒や薬物に耽り、更に依存症になります。

なぜ違法であると知りながら、覚せい剤を使用してしまうのか。

いけないと思いつつ、つい薬物に手が伸びてしまう。

ここに無意識が関わります。


母と父の対応によって子どもの無意識は形成されます。

覚せい剤での再犯が多いのも、この無意識が変わらないためです。


     ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


10月は6,13,19,25日、無料談話室を開きます。

10月19日は『育児の悩み』について話し合います。

http://lacan-msl.com/diary3/2017/10/post-31.html" 育児の悩み”無料談話室開催のご案内を、ご覧ください。

10月25日は『対人関係の悩み』について話し合います。

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2014年5月19日 (月)

分析家の独り言 543(CHAGE and ASKAの飛鳥容疑者逮捕)

東京都内のマンションで覚醒剤を所持したとして、警視庁は17日午前、歌手のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)=目黒区東が丘1丁目=を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された、というニュース。
これまでも芸能人が覚せい剤使用などで逮捕される事件はありました。
「全てのことには訳がある」
ワイドショーなどで飛鳥氏のこれまでの芸能界での活躍の歴史を見ました。
平成4年、ドラマの主題歌にもなったシングル「SAY YES」が売り上げ枚数270万枚を超える大ヒット、
平成6年には「YAH YAH YAH」も大ヒットを記録するなど、国内のみならず、
台湾や香港、シンガポールなどアジア各国でも人気を集めました。
しかしその後徐々に以前のようなヒット曲を出すには至らなかったようで、焦りがあったのかと思いました。
芸能界でヒット曲を出し続け、生き残ることは大変なことなのでしょう。
確約されたものがあるわけではなく、自分の才能や努力によるところが大きく、
その人の根底に安心や希望ややる気、プラス思考があるか、
反対に不安や不信、没落イメージなどマイナス思考が大きかによって
人生は分かれると思います。
それは育つ過程で、どう対応され扱われたかによって決まります。
芸能人に限らず、全ての人にいえることです。
焦りや不安などから薬物に走ってしまうか、踏みとどまるかもその人の心の構造・在り方次第です。
薬物依存にいく人を、一般的にも「心が弱い」と表現されます。
自分の心の弱さが自覚されるか、ただ不安やイライラ、焦り、自信の無さ等となるか。
いずれにしてもそれをいつも感じながらいることはとても辛いことです。
その辛さから逃れるために、アルコールや薬物の使用に走ることは考えられます。
弱い自分、ダメな自分、自信のない不安な自分と向き合って認め、なぜそうなったかを知って、
そこから、どういう自分になりたいかを描き目指せます。
目をそらし逃げるか、勇気を持って向かうかが道を分けます。
真の強さとは、逃げないで真実を見ること知ることではないかと思います。
同世代でもあり、CHAGE and ASKAの曲を聞いてきた一人として、
依存症は断ち切りにくいですが、飛鳥氏にはここから立ち直って欲しいと思います。
それには家族や周りの人々、治療者など様々な支えが必要です。
人は一人では生きていけない、だからこそ 『共に』 ということが大切です。
        インテグレーター(精神分析家) 登張豊実
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2009年8月20日 (木)

分析家の独り言(酒井法子容疑者:、「3人の母と家の秘密」 より)

覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された女優の酒井法子容疑者(38)の毛髪から、覚醒(かくせい)剤成分が検出された。

ネットで、「3人の母と家の秘密」 と題した酒井容疑者の生い立ちを書いた記事を見た。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090817-00000002-aera-soci

以下、記事より抜粋
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「1人目の母」つまり実母とは、両親が離婚したため2歳で離別している。
酒井容疑者はインタビューで「実の母の顔、全然覚えてないんです」と話している。

小学校時代には、埼玉県狭山市の親戚の家に里子に出された。
これが「2人目の母」である。

狭山での暮らしも突然、幕を引く。小学校卒業間際の6年生の3学期に、父が再婚したことで呼び戻された。その相手が、のりピーから見れば先の「3人目の母」にあたる。

中3の冬、友人に誘われてコンテストに出場。入賞を逃しかけたが、所属事務所サンミュージックが特別賞を受賞させ、芸能界入りが決まった。
3学期の卒業間際に東京に転校した。

小学校も中学校も、卒業式直前に「大人の都合」で転校させられる運命は、幸せを掴みかけるのに、あと一歩届かないのりピーの人生を暗示しているようでもある。

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2歳で両親が離婚し、実母の顔も知らない彼女。

分析上、これだけでも心の負担は大きく、それ以後の人生に大きな影を落とす。

子どもには親の都合はわからない。

ある日突然母親がいなくなる。

2歳といえば、まだフロイトのいう肛門期にあたり、トイレット・トレーニングの時期である。

マーラーの分離固体化の過程でいえば、第四期の個体化の強化と情緒的恒常性の出現の時期。

母の映像・イメージを内在化するが、普通に育っても、母とのいきなりの分離は不安を呼び起こす。

そのため母を何か物に置き換えて、この母との分離の不安と寂しさを子どもは一時的にしのぎ、和らげている。

この母の代理物が移行対象物といわれるもので、それには柔らかいもの、母の香りのするもの、例えば毛布・シーツ・タオル・ぬいぐるみなどである。

ところがこれは母が一日のうちの短い時間不在である場合のことで、彼女の場合は両親の離婚が決まったときから母と全くの分離状態に置かれた。

それはもう、移行対象物により母の代理物を持つだけで到底埋め合わせられることではない。

母にくっつきたくて母を呼んでも探しても、自分の前には現れない母を諦めるためにどれほどの心の負担を強いられただろう。

当然それ以後、精神の発達はその時点で停滞し、欠損を抱えながら生きていく。

またいつ、自分の大事な人が突然去って行くかもしれないという想いをどこかに抱えながら生きていくかもしれないし、何かにしがみつきたい、甘えたいと思いながらも、それをまた失うかもしれない不安や恐怖から、人を求めない生き方をするかもしれない。

さらに、小学校時代には里子に出され、また環境や母と呼ぶ人さえ変わる。

そしてまた、中学3年では彼女がどこまで自分の意思で動いたのかはわからないが、芸能界入りするために東京に転校した。

記事に「幸せを掴みかけるのに、あと一歩届かないのりピーの人生を暗示しているようでもある」とあるが、今回の覚せい剤取締法違反(所持)容疑もそうだが、一見幸せそうに見える彼女の心の闇、苦悩は深いのではないか。

覚せい剤を使用していたことは確かなようだし、それが何年前からだったのかははっきりしないが、彼女が覚せい剤にはまっていったにはそれだけの養育史があった。

原因なくして結果はありえない。

彼女は実の母に甘えたかっただろう、頼りたかっただろう、抱きついてしがみついて安心したかっただろう。

彼女の置かれた状況がそれを許さず、何年も後に子どもの頃から欠けたもの、欲望は、覚せい剤に依存するという形をとった。

38歳という年齢の彼女は、育ってきた環境がどうであれ、社会的責任を負い、罪は償わなければならない。

まして子どもさんはまだ10歳。

これから彼女がしなければいけないことはたくさんある。

まず、覚せい剤から距離を置き、抜けることだけでも大変なことだろうから、なんとか頑張って欲しい。

それには彼女を援護し、支える人、ことが必要であろう。

人は人によって支えられ癒される。

http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://lacan-msl.com/bunseki/   月刊精神分析2009年4月号 なぜ分析で病が治るのか

http://lacan-msl.com/heart/   月刊精神分析2009年5月号 精神分析家をえらびますか?

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